成形ラインSOS――最短1週間で現場復帰
使い古され、もう使えないと思っていた金型に、もう一度息を吹き込む。
私たちは、射出成形機用金型の修繕・改造・メンテナンスを得意としています。
破損・摩耗・水漏れ・歪みなど、量産ラインに直結するトラブルに対し、新品製作の約1/4のコストで、実用レベルまで復元します。
「この金型、来週の量産に間に合う?」「頼っていた金型屋が廃業してしまった」
そんな“成形現場のピンチ”こそ、私たちの出番です。
図面のない他社製金型については、相談のうえ、寸法測定から対応可能。
自動車部品、日用品、食品容器など幅広い業界の金型を扱っており、他社で断られた古い金型や難しい案件も数多く手掛けてきました。
「もうダメかも」とあきらめる前に、まずは一度ご相談ください。
私たちの技術とスピードで、止まった現場を動かします!
加工事例
スライドコア固着による動作不良の修復
自動車部品メーカー様より、「成形品が離型できず、金型が途中で止まってしまう」とのご相談をいただきました。原因はスライドコアの摩耗と噛み込みによる固着。製品不良が多発し、ラインも停止中とのことでした。
分解検査のうえ、摩耗部には溶接肉盛りと再加工、可動部の洗浄・研磨・潤滑処理を実施。
スムーズな可動が復活し、製品の離型も正常化。翌週からの量産再開に間に合わせることができました。
内側の摩耗部分を、肉盛り溶接で再加工しました。
水漏れの原因は、押しつぶされたOリング
「古くなった金型をメンテナンスしてほしい」という依頼。金型を確認してみたところ、Oリングが押し潰されてはみ出し、水漏れが発生していました。
潰れたOリング
どうやら、金型の構造を理解しないまま再組立されたことで、Oリングが過締めされていたようです。
Oリングは新しいものに交換し、金型内部にこびりついたプラスチックのカスや異物も徹底的に洗浄しました。
さらに、樹脂の噛み込みが原因でバリや駄肉も発生しており、溶接と再加工で形状を復元しました。
樹脂があふれて潰れたもの
水漏れ、形成不良の両方を改善し、ライン停止を未然に防ぐことができました。
製品に合わせた金型の再設計
図面通りに製作された金型でも、実際の成形では収縮率の違いや樹脂特性の影響で、完成品の寸法がわずかにズレてしまうことがあります。
ときには、「現場でヒンジの動きが合わない」「穴の位置がずれている」といった声が寄せられることも。こうした場合は、製品側の寸法や使用条件に合わせて、金型そのものを改造・再調整する必要があります。
まずは金型を分解・測定し、実際の製品図と照らし合わせながら基準位置を特定。そこから改造に取り掛かります。
今回はコマ一体構造による欠損が起きやすい状態だったため、欠損部の補修に加え、コマを分割構造に変更。今後のメンテナンス性も考慮し、パーツ交換しやすい設計へとアップデートしました。
精密な調整によって、製品の寸法が安定。不良率も大幅に低下しました。
特に、海外製の金型は一見綺麗に見えても構造的に壊れやすいケースがあります。「作り直すしかない」とあきらめる前に、こうした改造対応もぜひご相談ください。
職人が調整します。
図面のない金型を使える状態へ
「お願いしていた金型屋が廃業してしまい、修理できるところがない」
そんな問い合わせとともに届いたのは、図面の残っていない古い金型でした。加えて、製品に駄肉が出てしまい、寸法がずれて出荷できないという深刻な状態。しかも、「来週の量産には使いたい」というタイトなスケジュールでした。
まずは金型を分解して、各部の寸法を一から測定。基準点を探すところからスタートしました。
測定データと製品現物をもとに不具合箇所を洗い出し、破損部は溶接肉盛りで補修、摩耗部は部品交換と研磨で復元しました。
さらに、将来的なメンテナンスも見据えて、圧力が集中しやすい箇所を入れ子構造に変更するなど、部分的な改良も行いました。
図面ナシの金型でしたが、予定通り翌週からの量産再開を実現。図面のない他社製の金型にも対応できることは、当社ならではの強みです。
会社情報
- 会社名
- 株式会社カザマ
- 事業内容
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プラスチック金型成型・製作
- 代表者
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風間隆文
- 所在地
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〒389-0603
長野県埴科郡坂城町大字南条4786番地
- 創業
- 昭和39年3月
- 資本金
- 5,000,000円
- 主要取引先
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-
アート金属工業株式会社
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株式会社エンプラ
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三経樹脂工業株式会社
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第三化工株式会社
-
日動精工株式会社
-
株式会社マースウィンテック
-
株式会社ミヤザワ
- TEL
- 0268-82-2368
アクセス
〒389-0603
長野県埴科郡坂城町大字南条4786番地